ドサイドン@こだわりハチマキ

ここは ただの びぼうろく

今更ポケマスEXのジョウト編の感想を軽く書く

自分の備忘録として書いておこうと思ったら1ヶ月経っちゃった… 備忘録が無かったので結構忘れてるかもしらませんね() 軽〜く残しておきましょうか。

 

 

まずマツバさんですけど、このショートストーリーの中で印象深いのは、何よりマツバさんも偽物の羽をありがたがった人達と、同じとまでは言わなくても結構俗っぽくホウオウが欲しかった部分を表してた事ですね。

 

プレイヤー目線だと少なくとも金銀での登場回数は少ない(ものの様々な理由でファンが多いとかなんとか)ので、イケメン優男で超ストイックで思いやりがあるキャラクターの側面だけが強く見えるんですが、そんな彼のホウオウに対する心は、どうしても自分本位な部分が "全く無いわけじゃない" 事を示されてましたね。

 

いつもは一歩引いた聖人ポジションで底が掴めないキャラクター性だった所を、偽物のホウオウの羽で騙したブレイク団に必要以上に迫ったのは、彼の「素」が表れるシーンで、熱いですね〜 シルバーに諭されるシーンも含めて、彼の素が分かってしまうのが良かったです。

 

そんなこんなでホウオウに認められた後のシーンは、無言でマツバが歩いて終わりなんですよね 凄い演出だと思いますし、これは勿論意図的だと思います。

 

もうホウオウに認められても認められなくても、マツバは既に完成されてて、ホウオウに認められても何も変化は無い、というのを表したシーンと思われます。

 

ホウオウのような存在に認められるかどうかに固執しすぎてる時は、その存在に対し自分の存在を認めてくれる為の存在として見る事になって、つまり身勝手な目線を向けてるという事になるんですよね 勿論マツバにそんな気は無いのですが、全く無い訳じゃ無かった所をシルバーに諭されて気づき、ホウオウのような存在に対しても全く同じ目線で向き合うな人柄になり、そしてホウオウに認められる そんな展開がされるのを表すストーリーのような気がしました。

 

 

マツバに向き合ったストーリーで本当に良かった………

 

 

ジョウト編に話を移します。

 

 

勿論ジョウト編も滅茶苦茶好きです まず前編の印象深いシーンは、ワタルが「ポケモンを無理矢理自分の目的の為に使うだなんて許せない!(意訳)」と言った言葉に、自分に向けられてないとしても罰が悪いと思って外に出てしまうシーンですね。

 

シルバーはかつては本当に自分の目的の為にポケモンを使って最強になる事を目指してましたが、その過程でポケモンに対する情を覚えていくんですよね。

 

シルバーは今でも最強になると言っており、情はあくまで「最強になる為」に使うもの、と自称してる節がありますが、実際は勿論彼のそれも、「ポケモンに優しく向き合う為」の情なんですよね。

 

それでも「最強になる為」という建前を本気で主張しているのは、真の目的のはずのものである、「優しく向き合う為」の情である事に触れてしまうと、彼が過去にポケモンを盗み自分の為に使ったという現実に苦しめられてしまうから、というように思えます(前述のワタルのシーンがあるのはそういう理由なのかと)。

 

強くなる為の「情」という建前が必要なので、敗北してしまうとその現実に向き合う危険性が生まれてしまう

 

その上でサカキはシルバーに、「…自分が負けそうになっても無理矢理ポケモンを使う残忍さは無いか(意訳)」と残すんですよね。

 

勿論これはシルバーのそうした部分に触れる言葉であり、シルバーの視点から見れば滅茶苦茶意地悪に一瞬見えてしまいます しかしサカキとシルバーが親子である事を踏まえると、サカキなりの色んな意味が込められた優しさなのかもしれませんね…(ところで上記のシーン、本当に強さの為に情を使おうとするキリヤとの対比になっている気がします 実際そんなシーンが前半にしっかり有り、つくづく隙が全く無いなあ…と、非常に驚かされます)。

 

(追記:過去の自分が犯した罪を重く受け止めて、目を向けきれない部分は、Nとそっくりなんだな〜と思いました 親がアレという要素以外もかなり似てる部分があるからこそ、掛け合いボイスの追加があったのかもしれませんね)

 

何にせよシルバーは思い詰めてしまうが、ヒビキはシルバーからの突き放しに「断る!」と強気に行き、「シルバーの悩みは分からないけど、側にいる事は出来る!(意訳)」と言い放つんですよね。

 

ここが個人的にジョウト編後半の肝だと思っていて、原作でのシルバーと主人公の関係は、突き放すような冷たさを持つシルバーと、一緒になって戦って気づきを与える主人公、という構図でしたが、この部分を踏襲されていると思いました。

 

 

シルバーとのヒビキの向き合い方としては、実際悩みを打ち明ける事が正解ではなく、辛くなって突き放そうとする事が正解でも無く、悩みが分からないまま側に寄り添う事でしょう。

 

シルバーの悩みの内容が(偶然)分からないヒビキにとっての、シルバーに対する本気の向き合い方なのでしょうね そしてそれを選ぶヒビキの優しさであり器…

 

単なる爽やか少年に見える姿からは(ガチャ演出で韻を踏むお茶目さがある立場としても)想像できないこの芯の強さ、そしてそれをシルバーに向けるこの熱さ、何よりそれ自体が原作での金銀主人公とシルバーとの関係性を表しているのが、ジョウト編の2人の描かれ方として最強ですね…

 

 

自分一人で解決するのではなく、今回限り(という建前)で仲間と共に解決する事を選んだ彼の心境の変化は、彼のそうした悩みに少しだけ向き合ったのを表していると思われます。

 

 

その熱い2人の関係性を表すかのように、ヒビキとシルバーがホウオウとルギアを並べてサカキに立ち向かう姿は、ホウオウとルギアが原作では絡みが無いのも踏まえて、凄く新鮮で良いシーンでした…! サカキ様があまりにも強すぎて突破出来なかったのは面白かったです()

 

ストーリーの本筋以外の部分で言えば、コトネとクリスが並んでロケット団を足止めするシーンは、中々に来るものがありますね 喋ったセリフも原作を非常に踏まえたものであり、クリスやコトネがそれを言うのが何とも素晴らしい…!

 

 

あと、ポケマス版ジョウト通常対戦BGMが、音がHGSSよりで、音楽(?)が金銀ベースなのは、やはり金銀がジョウトの元になった作品としての描かれ方で良いですね〜 勿論HGSSも元は金銀ですからね。

 

 

総じてジョウト編は、ジョウトに対する信念を滅茶苦茶感じて、個人的にかなり好きなストーリーの一つになりました! 話あまり関係ないですが、ポケモン映画も、「みんなの物語」が一番好きな人間なので、実は自分はジョウト地方が思ったより好きなのかもしれない…

 

 

自分の話はさておき、本当に隅々まで濃密なジョウト要素のあるストーリーで素晴らしかったです。 相変わらずビビる…